
安倍元総理が辞任して菅総理になったけど、
ネットや報道では法政大学二部(夜間)と言われていたり、一部とも言われている…。
いったいどっちなんだ??
2020年9月16日、菅義偉内閣が発足しました。
菅総理は、法政大学出身。
法政大学出身の初めての首相になりました。
インターネットなどでは、菅首相は法政大学法学部夜間(第二部)出身と記載されていたり、
第一部とも記載されていたりします。
いったいどちらなのでしょうか?
今回は菅首相は第二部出身なのか、第一部出身なのか、徹底解説していきます!
菅義偉首相は第一部出身?それとも第二部出身?

第二部(夜間)であるという指摘
2019年9月4日発信の『アクセスジャーナル』によると、次のように記載されています。
巷では菅氏は秋田の貧しい家に生まれ、そのため大学は昼間は働いて法政大学の夜間に通ったということになってます。しかし、実際は裕福な家庭で、1浪してやっと夜間に受かったが、それだとイメージが悪いので苦学したストーリーにしている。
「カジノは許さんと菅官房長官を叱る横浜のドン」(『週刊新潮』9月5日号)
この週刊新潮はTwitterで拡散され、4000人以上にリツイートされています。
「巷では、菅義偉氏は秋田の貧しい家に生まれ、そのため大学は昼間は働いて法政大学の夜間に通ったということになってます。しかし実際は裕福な家庭で、1浪してやっと夜間に受かったが、それだとイメージが悪いので苦学したストーリーにしている」←前からその噂はあったが😩https://t.co/J860yZ34F4
— 盛田隆二🍺Morita Ryuji (@product1954) September 5, 2019
これには、「経歴詐称ではないのか」という指摘や「失望した」というリプライも多く見られます。
9月7日付けの朝日新聞デジタルでも、次のように記載されています。
上京して働きながら法政大学の二部に通い、設備会社に就職した。
朝日新聞デジタル 「血で血を洗う選挙」勝った菅義偉氏 創価学会との宿縁 https://www.asahi.com/articles/ASN962V20N93UEHF008.html
やはり二部に通ったと書かれていますね。
法政大学公式の発表は?
一方で、法政大学のホームページを閲覧すると次のように記載されています。
本学第一部法学部政治学科を1973年3月に卒業された菅義偉さんが、第99代内閣総理大臣に選出されました。
ご活躍を祈念いたします。
法政大学ホームページより引用 https://www.hosei.ac.jp/info/article-20200916135329/
このように、法政大学公式ホームページは第一部と公表しています。
いくらなんでも大学側が嘘を記載するとはあまり考えれません。
更に調べていくと、次のような情報を見つけました。
メディアで二つくらい、法政の夜間卒だと書いているのがありましたが、昼です
松田賢弥(2016)『影の権力者 内閣官房長官菅義偉』講談社文庫. p.97.
菅首相本人は、夜間卒ということを否定しているようです。
様々な情報が出ていますが、
法政大学公式ホームページの発表が一番信用できるのではないでしょうか。
また、第二部出身であるという根拠も見つけることが出来ませんでした。
余談:東京六大学で首相を輩出できていないのは立教だけに

東京六大学(東京大学・早稲田大学・慶応義塾大学・明治大学・法政大学・立教大学)の中で、
現時点(2020年9月25)で唯一、首相を輩出していないのは立教大学だけとなりました。
下記の表は大学ごとの国会議員数のランキングです。
大学名 | 国会議員数 | |
1位 | 東京大学 | 130人 |
2位 | 早稲田大学 | 73人 |
3位 | 慶応義塾大学 | 72人 |
4位 | 京都大学 | 33人 |
5位 | 日本大学 | 23人 |
6位 | 中央大学 | 22人 |
7位 | 創価大学 | 17人 |
8位 | 上智大学 | 15人 |
8位 | 明治大学 | 15人 |
10位 | 法政大学 | 13人 |
11位 | 東北大学 | 10人 |
11位 | 立命館大学 | 10人 |
有名大学がランキングにランクインする中、
立教大学は国会議員数は5名と、他の有名大学と比較すると少ない印象があります。
ただし今後増えていく可能性は十分あると思いますし、いつか立教出身の首相も誕生するかもしれません。
それに対してやはり圧倒的に多いのが東大早慶ですね。今後も増えていくのでしょうか。
まとめ
複数のメディアは、第二部、夜間卒であると記載していますが、
菅首相本人、大学側も「第一部卒業」と発表しています。
これらのことを踏まえると、第一部卒業という説の方が有力ではないでしょうか。
今後、菅首相本人が再びなんらかの形で発表することを待ちましょう。